カード不正使用
カード不正使用とは、盗難偽造されたカードを本来のカード利用者以外の者が使用する、詐欺目的にクレジットカードを使用するなど、不正な手段や目的でクレジットカードを使用することです。
クレジットカードが盗難された場合に利用者からの届け出があれば直ちに、そのカードは無効とされ与信が行われなくなり被害を防止できます。
また、インターネットショップでのカード利用の増加に対応して暗号通信技術の整備など不正使用の防止策が講じられています。
クレジットカードの不正使用は日本クレジット産業協会の発表によると、平成９年には１８８億年でしたが、平成１２年に３００億円を超えたのがピークで平成１８年には１０５億円と近年は減少傾向にあります。
偽造カードによる被害に限ると平成９年には６．４％に過ぎなかったのですが、平成１０年以降急激に増加し平成１３年には不正使用による被害額の半数以上を偽造カードによる被害が占めるようになりました。
平成１５年には偽造カードによる被害が全体の６割を占め被害額も１６０億円を越えていましたが平成１８年には４５億円にとどまり沈静化しつつあります。
スキミング防止策や利用者の意識向上によりカード管理が徹底されてきたこと、カード会社による本人確認の強化や不審な利用があれば事後確認を行うなどの偽造カード対策により被害額が減少したといえるでしょう。
しかし、現在でも名義貸し詐欺など利用者の無知につけ込むカード不正使用は後を絶ちません。