信用保証協会
信用保証協会とは中小企業が金融機関から融資を受ける際に保証人となり円滑な融資が行われように支援することを目的とする公的機関です。
信用保証協会は銀行などの金融機関との間で債務者の委託を受けて連帯保証契約を結びます。
債務者による返済が困難となった場合、信用保証協会が一括して銀行に代位弁済を行います。
以後は信用保証協会が債権者に代位し債務者は信用保証協会に弁済することになります。
信用保証協会は委託契約を締結するにあたり債務者の信用調査を行い委託保証が可能かどうかを検討します。
融資を行う金融機関も当然に審査を行うわけですが、信用保証協会と保証契約を結んだ場合、不良債権となる可能性がほとんどなくなるため信用保証協会がOKを出せば銀行の融資はほぼ確実に実行されることになります。
中小企業に対する貸し渋り対策として作られた機関なので、銀行などに融資の申込みをしても審査に通りにくい企業に対する保証委託を受けるが役目ですが、それなりの返済能力があると判断しなければ委託を受けるわけにもいきません。
銀行とは違った基準で審査することが求められるのですが、多少リスクのマージンを大きめに取るというくらいのことしかできないという実情もあります。
しかし、個人で起業を目指す人や、起業後数年で銀行融資が受けにくいという状況なら(単独では銀行融資を受けるのは不可能に近いので)頼りになるかもしれません。