年金基金
年金は二十歳を過ぎたら加入しなければならない国民の義務、と言われます。
この年金に上乗せする年金を支給するための基金を年金基金と呼びます。
年金基金には厚生年金基金と、国民年金基金があります。
厚生年金基金は、企業が国の厚生年金保険の給付の一部を代行し、更に厚生年金に対して独自の上乗せ部分を支給するしくみです。
ですから民間企業に従事する人が対象です。
1つの企業が単独で厚生年金基金を設立するには500名以上の人員が必要なので、大企業を中心に設立されているようです。
ただし、中小企業であっても、共同で設立する総合型厚生年金基金というのもあり、これは人員が3000名以上で設立されるようです。
しかしバブルが崩壊して経済環境の長期低迷に伴い、財政状況が苦しくなり、厚生年金基金を解散したり、上乗せ給付額を削減したりする企業も数多く出たようです。
一方、国民年金基金は、国民年金に上乗せするための年金制度です。
国民年金に加入している自営業者が国民年金に上乗せするための年金制度ですが、加入は任意で、自分の収入に合わせて設計できます。
掛け金は上限6万8千円で国民年金基金の全額が所得控除の対象になります。
年金基金は国民年金だけでは足りない分の積立てとして老後を保障するものと言えるでしょう。